前立腺炎

前立腺肥大症と前立腺がんは、いずれも高齢者の病気ですが、前立腺炎は、中学生でも起こりうるものです。細菌が原因になっているものとそうでないものもあり、重い病気ではないのですが、経過がぐずぐずする場合が多いのが特徴です。
下腹部や股間、腰などの鈍痛や違和感、頻尿などの症状があり、場合によって排尿や射精の時に痛みを感じることもあります。

最近が原因になっている場合は抗生物質を使いますが、そうでない場合は、生薬や消炎剤、漢方薬などが治療に用いられます。鍼治療などを試みている施設もあります。

長時間座った姿勢を続けることや、下半身の冷え、禁欲などが症状を悪くする場合があるようです。
いずれにせよ、細菌性のものなのか、そうでないのかの区別などのために、専門医の診察を受けることが必要です。特に、高熱が出た場合は、急性前立腺炎という重症な病気の場合がありますので、必ず泌尿器科医の診察を受けてください。